自分は,これまでバッハの曲を演奏した経験がないわけではない.しかしその楽器は通常のそれではない.自分が演奏したその楽器とは,Nintendo DS だったからだ.「大合奏!バンドブラザーズDX 」は,DSを「モバイルの楽器&DTM&カラオケ」に変身させる画期的な音楽ソフトである.その楽曲ダウンロードに,バッハの曲がいくつかあり,高いクオリティで制作投稿されていた.自分はそれをダウンロードし,いわゆるマスター操作でいくつか演奏してみた.演奏といってもほとんどの曲が難曲であり,テンポを落とした練習演奏を行うぐらいがほとんどだった.
しかしそれでも自分は,それに酔ってしまった.特にBWV538ドリア調は,感動のあまり,涙すらこぼれそうだった.それは単に曲を聞いているだけでは,決して味わうことのできない感動であった.皆川達夫「バロック名曲名盤100」に ,「バッハはたどたどしくてもいいから,実際に弾いてみること」といったような内容の文章が書かれていたと思うが,それは嘘ではなかったのだ.
その感動によって,自分はバッハの曲の演奏に誘われた.以前からバッハを聴くのは好きだった.特にグールドのゴールドベルク変奏曲は,今まで聞いたあらゆるCDの中で,No.1である.そのため自分の中で様々な楽器が,演奏楽器の候補にあがることになる.
しかし現実的なのは,やはりピアノだった.ピアノだったら,イニシャルコストをそれほどかけずに練習には入れそうだったし,電子ピアノなら値段も安く,隣近所の迷惑にもならない.独学練習の教材も豊富にありそうだった.
というわけで,自分は,ピアノ練習をすることに決め,その準備をした.とりあえず次の4つのものを準備した.
- 電子ピアノ:
ヤマハ デジタルピアノ (ブラック) P-105B¥ 33,100 - キーボードスタンド: KC キーボードスタンド KS-9000¥ 5,600
- ヘッドフォン:
ヤマハ HPE-30
¥2,550 - 教本:J.S.バッハ インヴェンションとシンフォニア 全音ピアノライブラリー¥ 1,890
たいへんありがたいことに,バッハ「インヴェンションとシンフォニア」の練習の進め方についてという,ブログ記事がある.まだ全部読んでいないが,参考にさせてもらうこととしよう.
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