2013年12月1日日曜日

ピアノ練習 2013/11/30:トリルのコツ,デジタルピアノの最適ボリューム

 ちょっと忙しくて,ブログを書けなかった.本日は1時間練習なのだが,いくつかの発見があったので,それについて書いておく.

 ちなみに練習内容は,インヴェンション第1番の両手メトロノーム付き練習をメインとして,第3番までをサブで練習した.

 例によって,トリルがうまくいかないので,ついにネットで検索してみた.すると答えは意外だった.その答えとは,

高速トリルをする時は,指が鍵から離れないように行うこと

以前のブログ記事では,指の跳ねが高速な動きには必要だと書いたが,それは全く間違っていたのだ.基本的には,指を上げすぎないことが大切.考えてみれば,指が跳ねて,鍵盤から離れてしまえば,それだけ動く距離が増えるわけだから,高速な動きが難しくなるのは道理だった.そこで実際にやってみると,確かにこのやり方のほうがうまくいく.

 自分はさらに,いくつかの原則に気がついた.例によってこれが正しいかどうかは別なのだが,当面はこの原則でトリルを行おうと思っている.
  • 打鍵後の指は,鍵盤が元に戻ろうと動き(重さ)に合わせる.つまり打鍵後,鍵盤が元の位置に戻ろうとする速度と,指が上に上がろうとする速度を合わせるのだが,基本的には鍵盤が指を載せて,上にリフトするような感じ.これならば指と鍵盤は,強くは密着しないが,指が鍵盤から離れることはない.つまり他の鍵への素早い移動と,トリルの要請とを両立できる.
  • トリル中は,鍵盤の水平面より下で指を動かす.打鍵後,音が鳴ってから,上記のやり方で指は鍵盤に押されて戻るが,再び押し始めるタイミングは,鍵が完全に戻る前に行うということ.これによって,より指が鍵盤から離れにくくなると思われる.また上下に動く距離が短くなるので,高速トリルが可能となるはず.高速トリルを行う場合は,その上下の距離がより短くなると思われるので,トリル中の指は,より鍵盤の深部で上下することになる.鍵盤の底で細かく振動するようなイメージになるのではないか?
  • 打鍵時に,鍵盤を押していき,鍵盤の底についたと指が感じたら,すぐに押す力を抜いて上記の指戻しに入る.つまり音を短く発声させる.以前は底にぶつかって跳ねるようなイメージを持っていたが,それでは鍵から指が離れてしまう可能性が高い.また音が鳴ったかどうかを耳で確認していると,長く押してしまうと思われるので,指の感覚で戻しのタイミングを判断する.
 とりあえずこれらを頭に入れて,しばらくは練習してみようと思っている.

 さてここ数日の練習で,もう少し気づいたことがあるので書いておく.

 まず一つ目は,室温が下がってきたため,手がうまく動かなくなってきたことだ.例えば,現在の室温は16度ほどなのだが,これでも指の動きが悪くなっているのを感じる.対策としては,穴あき手袋を使用するとか,指のアップを行うなど考えているが,今のところ実行していない.16度ぐらいならまだいいだろうが,今後,本格的な冬を迎えることになるが,その時は何らかの対策が必要となるだろう.

もう一つは,デジタルピアノ特有の問題であるボリューム設定だ.自分は基本的にヘッドホンをつけて練習しているが,いままでボリューム設定はあまり気を使わなかった.音が聞こえれば良い程度に思っていたのだ.ところが最近,トリルの問題を考えていた時に,どのぐらいの弱い打鍵で,音がなるのかが気になってきていた.このピアノにおいて,ピアニッシッシモの音はどれぐらいの打鍵力で鳴るのだろうか?そこではたと気がついた.だけどそれはボリュームが小さめに絞ってあれば,音は鳴っていても,聞こえないじゃないのか?

 たしかにその通りだ.その他にもボリュームを絞ってあれば必然的に,ボリュームをより上げてあった場合よりも,強い力で鍵盤を押しているだろう.そうなると当然,ピアノの特質から言って,音色が変わってくる.もしかしたら自分は今まで,標準よりもボリュームを絞っていたのかもしれない.確かにボリュームは35%ぐらいのところに設定していた.そこでボリュームを上げて,一応50%の位置に設定し直した.しかしながら果たしてこれが適正,つまり通常のアコースティックピアノとおなじ感覚となる位置なのだろうか?

 そこでネットを調べてみると,デジタルピアノメーカーの一つである Roland のページに答えがあった.それによると,「ボリューム設定は半分の位置がベスト」ということだった.おそらくメーカー側もこの問題については配慮していることだろうから,半分を標準,つまり一般的なアコースティックピアノとおなじ感覚になるように設計してはいるのだろう.

 ただ,自分のデジタルピアノは YAMAHA 製 P-105 (リアル・グランド・エクスプレッション・スタンダード音源,グレードハンマー・スタンダード鍵盤 )だが,この機種には「インテリジェント アコースティック コントロール」という機能がある.この機能は「音が小さくなるにつれ、聴き取りにくくなる高音や低音を自動的に補正する機能だ.しかもこの補正のかかり具合は,±3まで設定できる.自分はこの機能についてはノータッチで,標準状態のまま使用してきた.そのため,この機能のおかげで,ボリュームを比較的小さくしたまま練習することができたのかもしれない.

 もしこの補正機能が強く働いていたとすると,自分は高音域や低音域を,本来のタッチ強度よりも弱く弾いていた可能性がある.これはこの機能を無効にしてみなければよくわからない.時間があったら試してみたい.

 ちなみにこの機種は,鍵盤のタッチ感度を「タッチ感度無視設定」を含めると,4段階に設定できる.現在自分は標準であるミディアムで使用している.現在販売されている YAMAHA のデジタルピアノの中で,P-105は最も安いモデルではあるのだが,別のピアノを弾いていた人が移行するケースも,ある程度考慮している点については,好感が持てる.

ということで,本日はここまでにしておこう.お疲れ様でした.

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