2014年3月11日火曜日

ピアノ練習 2014/03/10:内田光子とトリル

本日のピアノ練習は2時間.練習内容は前回とほぼ同じだが,インヴェンション第13番の右手練習を進めて,ついに最後まで到達した.最後まで指の開きと第4指・第5指を使うので,やはり右手の付け根の上あたりが痛くなってしまった.

その結果,最後のインベンション第1番の録音は,聞くに堪えないメロメロな演奏となってしまった.まあ,やむをえないところか.

ただ今回の練習ではある実験を行った.やはりトリルに関してだ.というのも昨日深夜に偶然にも,内田光子のベートーヴェンピアノ協奏曲をTVで見ることになった.恥ずかしながら内田光子のことは知らなかったのだが,曲への没入感・曲との一体感がすごくて,しかもどこかちょっと指揮者的なたたずまいも感じさせる.完全暗譜,シャキシャキとした小気味よい音色とリズム,そして広いダイナミックレンジ.アンコールで演奏したバッハのフランス組曲は,ちょっとグールドっぽくて,深みを感じさせた.久々に聞き惚れてしまった.

曲を楽しめただけでなく,ありがたいことに今回の放送では,ピアニストの手のアップのシーンが多かったので,そのピアノ技術,特にトリルに注目して見ていた.そこで気がついたのは,トリルの時の親指の位置だった.前回キーの端で指を動かしたほうが良いのではないかと書いたのだが,彼女は正反対で,親指をかなり鍵盤の奥に突っ込んでいた.親指の腹の横(爪あたり)で打鍵するのではなく,親指の第一関節当たりで打鍵してたのだ.

そこで本日はその方法でやってみた.するとそのほうがうまくいく確率が高かった.まだはっきりとした実感はないが,高速なトリルの場合は有効のような気がした.とりあえずしばらくは実験を続けてみようと思う.

ということでお疲れ様でした.

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