2014年2月6日木曜日

ピアノ練習 2014/02/05:デジタルピアノとPCとWindowsによるMIDI再生

 本日のピアノ練習は約2時間.メイン練習は,インヴェンション第1番の通し練習と失敗箇所の繰り返し練習を中心としたスタンダードなもの.第2番については,両手の通し練習を2回行った.第3番第4番については,片手通し練習と片手のアルペジオ繰り返し練習を行った.

 本日は練習については,特記するものはないが,最近の練習の流れに加わった新たなステップについて記録しておく.

 自分のデジタルピアノYAMAHA P-105には,録音機能がある.ただし1曲しか録音できない.録音した曲は明示的にクリアしない限り,電源を切ってもピアノ本体に残っている.以前も書いたが,自分の練習を録音して,その場で聞き直してみることは,練習の一環として今までもやって来た.しかしそれ以上の録音機能の活用は,今まで考えてこなかった.

 ところが最近,偶然にもこのP-105のマニュアルを読んだところ,この機種はPCにUSBで接続可能であり,デジタルピアノ本体に保存されている録音を,MIDIファイルとしてPCなどでに取り出すことができることがわかった.

 そこでこれからは,1回の練習毎に1曲ずつ第1番を録音し,その録音をPCに移動して,蓄積してみることを考えた.そうすれば,今まであまり感じられなかった練習の成果を,過去と最近の録音を聴き比べることによって,感じることができるのではないかと思ったのだ.


 そこで先日,プリンタ用に購入した3mUSBケーブルを使って,P-105とPC(Windows8.1)を接続してみた.その後YAMAHAサイトから,デジタルピアノと通信するためのユーティリティソフト「Musicsoft Downloader」をダウンロードして,インストール.

 さて準備は整ったと思い,ソフトで接続を試みたのだがうまくいかない.「接続チェック」ボタンというものそのソフトにはあり,それをクリックしてみたが,接続できていないと表示されるのだ.とりあえず,デバイスドライバをYAMAHAサイトからダウンロードして,インストールしてみた.ちなみにマニュアルによれば,ドライバ等は不要とは書かれていた.

 今度こそは大丈夫だろうと思い,ソフトを立ち上げ,「接続チェック」ボタンをクリックするが,
楽器と通信ができません.コンピュータと楽器とのケーブル接続を確認した上で,[接続チェック]をクリックしてください

と表示される. さてどうしたものか?

 あれこれやったのだが,やはり上記の表示が出てしまう.そんなことをしているうちに上記のメッセージを表示したダイアログボックスの中に「接続チェック」ボタンが更に有ることに気づいった.きっとリトライするための「接続チェック」と同じ意味のボタンなのだろうと思ったが,ダメ元でそのボタンをクリックしてみた.するとそれまで表示されたことのないウィザードが立ち上がった.

 実はこの2つめの「接続チェック」ボタンは,実質上,このソフトの設定ウィザードであった.自分の環境の場合だけかもしれないが,この2つめの「接続チェック」を行わない限り,通信ができなかったようである.つまり上記のメッセージは,最初の「接続チェック」ボタンではなく,ダイアログボックス内の2つめの「接続チェック」ボタンを意味していたようだ.

 ウィザードによって設定が完了すると,やっとP-105内の録音済みMIDIファイルをPC内にダウンロードすることができた.ただこのソフトは奇妙なことに,P-105からすぐにデスクトップ等にダウンロードできるわけではなく,一時的なエリアにダウンロードされ,その後PC内のどのフォルダに保存するのかを指示して,ダウンロードが完了するというものだった.

 このように「Musicsoft Downloader」は出来の良いユーザーフレンドリーなソフトとは言えないが,とにかくWindows8.1で動いてくれたので,よしとしたい.ただ問題は,その次にあった.

 MIDIファイル再生の問題である.以前の古いPC(Windows95)を使用していた時は,YAMAHAのソフトシンセサイザーをインストールして,MIDIファイルを再生していた.その音は安っぽくはなくリアルで,MIDIの音源として十分に満足のいくものだった.ところが最近はMIDIファイルを再生する機会もなくなり,YAMAHAもソフトシンセサイザーの開発をやめてしまったことから,PCでのMIDI再生環境は,OSデフォルトのままになっていた.

 御存知の通り,Windows OS の標準的なMIDI再生環境では,Micorosoftのソフトシンセサイザーである「Microsoft GS Wavetable Synth」となるわけだが,これが極端に音が悪い.このソフトシンセは,名前の通り,サンプリング音源だと思うのだが,まるでおもちゃの電子ピアノのような,チープな電子的な音で再生される.自分の間違いだらけの下手くそな演奏よりも,そのピアノ音の酷さの方が気になってしまうほどなのだ.

 そこでなんらかの方法で,安く,できたら無料でMIDI再生品質を向上する方法がないのかと思い,ネットを検索してみた.すると驚くべき事実が判明した.

 すでにVista以降のWindowsでは,MIDIマッパー(*)は廃止となっていた.つまりMIDIファイルを再生するための標準的なMIDI音源として,「Microsoft GS Wavetable Synth」以外のソフトシンセサイザーを選択できなくなっていたのだ.どうやらMIDIファイル再生の需要がなくなってしまったため,廃止ということになったらしい.
*:どのような装置やソフトシンセサイザーで,MIDIファイルを再生するかを決定するOSのユーティリティ

 確かに過去の記憶では,ソフトシンセサイザーがトラブると,システムが固まったり,BSODが表示されたりして,深刻なあるいは致命的な状態にPCが陥ることはあったと思う.これはソフトシンセサイザーが単なるアプリケーションではなく,一種の仮想デバイスとしてシステムにインストールされていたためだ.つまりソフトシンセサイザーのトラブルとは,ハードウエアのトラブルに等しく,それ故そのトラブルはPCに深刻な結果を招くことがあったわけだ.


 そういう意味では,Microsoft側がそのような危険なアプリケーションが利用できなくなるような状況を作り出したのは,納得の行くことである.つまりは標準的な音楽プレイヤーではなく,外付けのMIDI音源やソフトシンセサイザー内臓のMIDI再生専用のプレイヤー等を使えということなのだろう.さてどうしたものか?

ということで本日はここまで.お疲れ様でした.

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