2014年2月19日水曜日

ピアノ練習 2014/02/19:評価意識

 本日のピアノ練習は1時間半.最近かなりピアノ練習をサボっていたので,久々の練習となった.これはオリンピック中継が主な理由なのだが,自分のように発表会もない気楽な自主練習スタイルは,どうしてもルーズになりがちだと感じる.自分の弱い部分だ.

 練習内容は,ほぼいつもの通り,インヴェンション第1番を中心に行った.久々なので心配したのだが,アップ的に数回練習すると,手の動きが以前のように戻ってきた.自転車のように,ある程度ブランクがあっても,手がその動きを忘れないためなのか?

 本日の練習は少しだけイレギュラーがある.それは第4番の練習をやめて,第13番 BWV784 の片手練習を行ったことだ.以前に少しだけ第5番を練習したのだが,今回第13番にした理由は単純で,この曲が昔から好きだったからだ.特に自分の記憶では,NHKのオープニングかエンディングテーマに採用された,冨田勲によるシンセ演奏バージョンが深く印象に残っている.

 実際に第13番の右手の最初の4小節を練習してみると,意外にもそれほど難しくはなかった.これはトリルやターンなどの装飾音が皆無であるためかもしれない.今まで気が付かなかったが,第13番の持つスッキリした透明感は,その無装飾性ゆえなのかもしれない.なぜバッハこの曲に装飾音を全く用いなかったのだろう?いつもながら,本人にどういう気持で曲を作ったのか,尋ねてみたくなる.もしかしたらそれもバッハの狙いなのかもしれないが…
 
 ただし第13番の右手においては,第5指を頻繁に使うため,かなりその指に負担がかかる.また手の開きが,いままで練習したものよりも要求されるように感じた.しかし正直に言えば,第5番よりも第13番が弾きたい気持ちが強いので,第13番についてレギュラー練習にしてもよいと思っている.

 いつものように,最後に仕上げとして第1番を録音し,そのMIDIファイルをPCのに転送した.最近は「録音慣れ」の練習もしていたが,やっぱり録音になると緊張感が漂う.特にいいものを残そうとするので,どうしても自分の演奏を評価的に聞きながら演奏してしまい,良し悪しを判定してしまう.それをやってしまうと,全く演奏に集中できなくなり,結果また別の部分で失敗してしまう.

 失敗しても成功しても演奏中は評価せずに演奏を続け,評価したければ録音を聞くという態度が必要なのかもしれない.だとするとやはり演奏を楽しむこと,ある程度演奏に没入することが,録音においても大事なのかもしれない.録音していることを忘れることなのかもしれない.

 今まで録音中失敗すると録り直しをしていたが,今後はそれはやめて,一発録音に変えてみようかと思う.残すべきかを評価しながら,演奏を聞いているからだ.とりあえずしばらくはその方針で行く.

ということで,お疲れ様でした.

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