年末になり,イベントやらなにやらで,忙しくなってしまい,ピアノ練習の時間がとれなくなってしまった.本日は1時間半練習したが,久々といった感じだった.
練習当初は指の動きも,かなりたどたどしかったので,もしやかなりの練習成果が失われたのでは内科と心配したのだが,しばらくすると,指も調子が出てきて,以前のように動くようになった.逆に言えば,指はそう簡単に練習内容を忘れないようだ.
本日は,とにかくインヴェンション第1番をメインで練習し,感覚を取り戻すことに終止した.また4番までは,一応片手で一通り練習はしておいた.こちらも意外にも,それほど練習成果を忘れていなかったようだった.
マンネリ打破としては,第3番の両手練習を数小節,超スローテンポで譜面を確認しながらやってみた.ところがこれが意外にもおいしかった.超スローテンポの両手練習では,それぞれの和音の響きを,十分に味わうことが出来る.
いつも思うことなのだが,バッハの曲はゆっくり弾いても,なぜか味わい深い.いやむしろ,ノーマルテンポで聞いた場合には気づくことの出来ない,「隠されたうまみ」のようなものが,いぶりだされてくる.これはおそらくポリフォニックな音楽の作曲において,横方向(時間=歌)だけでなく,縦方向(空間=和音)について,バッハが相当な意識を持っていたからなのだろう.まるで自分は,音楽という建築物を支える,その柱の一本一本の美しさを吟味しているかのような気分だった.
ということで,本日はここまで.お疲れ様でした.
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