本日のピアノ練習は,あろうことか1時間.しかもアップは,キリンジの「かどわかされて」のメロディを右手でなぞる事から始まった.その前に繰り返しこの曲を聴いて,ちょっと口ずさんでみて,音程を取ってみたのだが,わからない部分があったので,ピアノで確かめたくなったのだ.
キリンジについては,以前も軽く触れたが,基本的にはポップスに分類されるバンドだと思う.しかし彼らの音楽は,プログレ,ジャズ,ボサノバ,フォーク,カントリー,ファンク,AOR,さらにはテクノまで幅広い音楽ジャンルをカバーしていて,なかなか分類は難しい.インスト曲もあり,アルバムに収録されている.ジャズあるいはプログレロックのファンが,好みそうな複雑なコード進行があったり,意表を突くメロディが挿入されていたりして,どちらかと言えば玄人受けするバンドである.しかしそれでいて,彼らの音楽には,技巧自慢や,奇をてらった感じがしない.むしろ青年的素直さ・正直さ・純粋さをストレートに表現した感じがある.また初期のアルバムにおいて,彼らのアレンジャー&プロデューサーだった冨田恵一のアレンジがまたすばらしい.正直言って,彼のアレンジに新しさや冒険のようなものは感じられないのだが,キリンジの曲の持つ良さを上手に引き出し,大変丁寧に作り込んであり,しかも懐かしい名曲のアレンジを彷彿とさせる.
この「かどわかされて」は,キリンジのメジャーファーストアルバム「ぺイパードライヴァーズミュージック」の最後の曲となっている.もちろんアレンジャーは冨田恵一.最初のイントロのコード進行が複雑で,イントロが口ずさめないため,時々歌い出しを忘れてしまったり,途中のメロディの音程が難しかったりして,歌いやすい曲とは言えないが,名曲だと自分も思うし,またなんとかして歌いたいとも思う.そこで本日はその音程を,ピアノで確認してみたくなったのだ.
演奏を流しながら,メロディに合わせてピアノを弾いてみると,いろいろ発見があって,おもしろかった.メロディをビジュアル化しない限り,気づけないこともありそうだ.
ということで,本日はその後,インヴェンション第1番から第4番までの練習を,一通りだけやって終わった.本日は花粉症のためか頭痛が止まらず,練習を早めに切り上げた次第.ということで,お疲れ様でした.
P.S.:
「かどわかされて」のアレンジは,(ジャズかブラックミュージックの)有名曲のアレンジが元ネタだと思うけど,それがなんなのか思い出せない.特にアウトロのところ.マーヴィン・ゲイかな?
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